タイムマネジメント

時は金なり

 


アメリカの政治家ベンジャミン・フランクリンの言葉『Time is money』の日本語訳です。時間はお金と同様に貴重なものだから、決して無駄にしてはいけないという有名すぎる言葉です。

 


私たちが生物である以上「死」という終わりが付きまといます。

半永久的に流れる時間も、私たちにとっては有限のものになるわけです。

 


自分の寿命がいつ尽きるかなんて、誰にもわかりません。

だからこそ一分一秒を全力で後悔しないようにしなさい、という戒めが生まれたのでしょう。

 


しかし一分一秒を全力で生きるなんて、私にはちょっと厳しい。

 


もちろん、そうでありたい自分もいるわけですが

テレビを見る時間も、推しを追いかけている時間も、ぼーっとする時間も私には必要です。

時は金なりの言葉に当てはめるなら、何も生まない無駄な時間かもしれません。

それでも私という人間を保つためには欠かせない時間だったりするのです。

 


職業柄、子どもたちには時間を大切にという話をします。

確かに時間は有限だし、使い方次第でプラスにもマイナスにもなります。

三年間という限られた高校生活だから、やりたいことをやれるだけやってほしい。

勉強も、部活動も、友情も、恋愛も。

 


ぼーっとする時間も含めて自分という人間を作り上げてほしいのです。

 


今の子どもたちを見ていると、やるべきことが多過ぎて少しかわいそうに感じることがあります。

毎日何かの予定があっては心も体も休まらないでしょうし、そんな状態で勉強なんてとてもできません。

そもそも大人の社会が時間に追われていますから、子どもたちにゆとりを求めるのも難しいのかもしれません。

でも一杯のお茶を飲む時間に、大切な気づきやコミュニケーションも生まれます。

 


余白の時間

 


この時間を楽しめる人になっていきたいものです。